ロスティデルの戦い

「…その昔。夢魔の森で、ひどい戦いがあったらしい。

アルセナの軍がいつものように…民衆の武装蜂起を鎮圧しようとおもむいた。


だが…そのとき…

困り果てた民衆軍は、シーリンドの支援を受けていたんじゃ

シーリンドの正規軍が…加勢していたわけじゃな。戦いは壮絶なものになった。


聖ベリアスの森がなぜ…夢魔の森と呼ばれたか。…幻覚をみせるんじゃよ。あの森は。

戦場は混沌となり、敵も味方もなく戦った…

その後調査に行ったアルセナ兵が見た物は…たくさんの死体の山じゃった。

歴戦の勇者たちの亡骸もあった。


…じゃが、当時のアルセナの小隊長だった…

”戦場の鬼神”と言われ恐れられていた騎士の屍はなかった…。

しかも城に戻ったという話もないんじゃ


生き残ったものの話だと…

そのとき現れた魔物ってのが…ドラゴンやなんかみたいな…

野山にいるような、見慣れたやつらじゃない


…ゴルメル戦争よりももっと昔の…三国戦争のときの話。

ロスティデルの戦と呼ばれる…謎の記録の話じゃよ」