シーマ

先代グラ国王・ジオルの娘。

エリスとマルスの又従姉で旧知の関係でもある。


シーマは第二婦人との間に出来た娘で、

母はジオルに犯されたようなものであったため

父を恨んでおり、長らくアカネイアのパレスにいたが、

暗黒戦争後にハーディンの意向で王位に就いている。


父に似ず良識があり、

グラの国民からの人気は高く、

シーマが王位に就いたことを国民は喜んでいた。


責任感も非常に強く、

アリティア軍が攻めて来た際は勝機が一切無いと理解し、

グラ国と共に運命を共にする覚悟を決めていた。


サムソンには単なる雇用関係以上の熱い感情を持っている。


グラ国民はアリティアに対して

敵対的だったこともあり

アカネイア帝国やオレルアン王国と共に

アリティアへの襲撃を実行したが、

先の暗黒戦争におけるアリティア攻防戦で

グラの熟練兵士は戦死してしまったため、

グラ兵のほとんどはシーマを慕い入隊した

戦意の全く無い新米兵士ばかりが残された。


その為、グラ兵に一切手を出さないで

マルスが降伏を願い出ると、

シーマはマルスに対して感銘を受け協力を決意、

アリティア軍に参加する。


シーマは仲間になった時点で

マルスに戦後のグラを託そうと考えており、

英雄戦争終結後はマルスから引き続き

グラの統治を頼まれたようだが、

彼女は王位を捨て

サムソンを連れてパレスへ帰還し

普通の女性として暮らした。